06/06/2026
〜森のクマさんについて考える〜
先日、選挙区の関係で支援している環境大臣の石原宏高衆議院議員と雑談する機会があり、熊問題について尋ねてみました。
「今は人の命がかかっているので、殺処分しかない。個体数が増えていることも原因です。」
そんなお話でした。
テレビで福島のTOKIO場の施設周辺がソーラーファームに囲まれている俯瞰写真を見たことがあり、「山に乱立するソーラーファームも原因ではないですか?」と尋ねると、「そうではないと思うけど……」と少し歯切れの悪い返事でした。
熊や野生動物のサンクチュアリづくりに取り組む日本熊森協会のこともご存じでしたが、その話題にはあまり踏み込みたくない様子でした。
「山と海はつながっています。豊かな海があるのは豊かな山があるからです。山が荒れれば海も荒れるんですよね。」
そう話すと、大臣は黙ってしまわれました。
頑張ってほしいですね、環境大臣。
同時に、この問題は政府任せでは解決できないのかもしれないとも感じました。
日本の国土の約7割は森林で、その多くが杉などの針葉樹林です。しかし、外材との価格競争の影響で十分に活用されていません。
先日ご来店いただいたシリコンバレーの中心都市・サンノゼからのお客様によると、コロナ禍以降のリモートワーク普及でアメリカでは住宅の建築や改修需要が高まり、木材消費が急増したそうです。
その結果、一時は外材が日本に入りにくくなりましたが、国産材は依然として価格が高く、活用が進んでいるとは言えません。
近所の木造住宅の建築現場も、資材不足の影響で工期が半年に及ぶ予定だそうです。
一方で、木の実をつける広葉樹はソーラーファーム建設などのために伐採されることがあります。こうした環境変化によって餌が減り、熊をはじめとする野生動物が生息地を失って人里へ下りてくる要因の一つになっているのではないかと感じています。
もちろん、私自身が熊と遭遇したら話は別です。
話し合うことなどできません。恐怖で体が固まり、逃げようとするでしょう。自分や家族の命を守るために行動し、もし猟銃を持っていたら撃ってしまうかもしれません。
そう考えると、現場で「殺処分しかない」という判断になることも理解できます。
東京都23区で熊と遭遇する可能性は高くありません。しかし、私たちにもできることがあるのではないでしょうか。
山のことを知ること。
木材や森林に関心を持つこと。
自然と共生する社会について考えること。
私たちは、この問題を誰か任せにするのではなく、自分たちに何ができるのかを考え続ける必要があるのかもしれません。