フィルムカメラ修理専門 宮越写真機修理店

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フィルムカメラ専門修理店「宮越写真機修理店」のFacebookページです。
国産35mmフィルムカメラを主に修理を承っております。カメラの故障などお困りの事がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
東京にてカメラ修理の勉強の後、地元新潟県にて開業いたしました。

新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になリました。2026年も皆様のご健康なご多写をお祈り申し上げます。本年も皆様のお力になれるよう努めてまいります。 #フィルムカメラ #フィルム写真  #フィルムカメラ修理
01/01/2026

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になリました。
2026年も皆様のご健康なご多写をお祈り申し上げます。
本年も皆様のお力になれるよう努めてまいります。

#フィルムカメラ
#フィルム写真
#フィルムカメラ修理

【FUJI TW-3 TWING】1985年発売の「FUJI TW-3」です。こちらのカメラは修理を行ってはおりませんが、年に一件ほど電池交換のご依頼でお預かりするカメラとなっております。オリンパスペンに始まったハーフサイズカメラブームにつ...
27/07/2025

【FUJI TW-3 TWING】

1985年発売の「FUJI TW-3」です。
こちらのカメラは修理を行ってはおりませんが、年に一件ほど電池交換のご依頼でお預かりするカメラとなっております。

オリンパスペンに始まったハーフサイズカメラブームについては過去の投稿でも取り上げておりますが、
その後、80年代に起きた京セラSUMURAI、Konica RECORDER、FUJI TW-3を代表とする第二次ハーフサイズカメラブームの一台です。

電池交換でお預かりするというと不思議に思われるかもしれませんが、TW-3に使われている電池はBR-2/3ATL2Fという名前の産業用リチウム電池です。

一般的な電池とは異なり、リチウム電池に端子やリード線が固定された状態で、単体もしくは直列や並列に繋げられた状態でパッケージされている電池です。
BR-2/3ATL2Fも3Vリチウム電池が直列に二本繋げられて端子が設けられている電池ですが、
その端子にリード線が半田付けされてカメラに取り付けられています。

カメラの説明書にもあるように、フィルムを年8本撮影した場合に約5年は電池交換の必要が無く、
交換の際にはカメラ店または富士フイルムサービスステーションにて有料の交換修理を受ける形式のカメラでした。
リチウム電池は持ちの良さと同時にストロボ使用時にもチャージが早く、TW-3は約3秒の間隔で次のストロボ撮影を行える仕様となっています。

TW-3の名前にもなっているように、レンズバリアーを左右に回転させ切り替えることでT(TELE 69mm F8)とW(WIDE 23mm F8)の二焦点で撮影ができるカメラです。

フィルムは指定の位置まで伸ばしてセットすると自動装填される仕組みで、初めにフィルムが全て引き出され、撮影されたコマがパトローネに収納されていくPRE-WINDING方式となっており、カウンターも残数表示となっています。
誤って裏蓋を開けてしまった際にも撮影したコマが暴露されることを防ぐことが出来る仕様です。

近接以外はパンフォーカスでピント合わせも不要な上、モーターによる自動巻き上げとオート露出で、基本的にはシャッターを押すだけで撮影できるカメラです。
最短撮影距離も50cmと比較的短く、秒間2コマの連写も可能となっています。

ユニークな見た目とは裏腹に気軽に楽しめる機能が詰まったカメラです。

問題となるのはやはり電池交換です。
とっくの昔に電池は切れているものの交換されずにジャンク品の定番となっているカメラです。
それでも個人で電池交換を行って使用されている方もいらっしゃいますがやはりとても少数で、
BR-2/3ATL2Fの代替えとして巷で入手しやすいCR123Aを二本使う交換方法が一般的となっていますが、半田とリード線でカメラと繋げられている電池を交換するには若干のハードルがあるのが現実です。

当店でも年に一件ほどご依頼をいただいて電池交換やフィルム窓のモルト交換を行っていますが、
その際には電池室に新たに端子を設置して、以降は電池を簡単に交換していただけるように改造し交換修理を行っています。
X(旧Twitter)でつぶやいたところ地味に反応をいただいたため、記事にまとめて投稿させていただきました。

カメラ当時のFUJICOLOR HRフィルムと並べて収めてみました。
新製品が次々に発売されていた当時の雰囲気を感じてもらえれば幸いです。

InstagramやFacebookの投稿の更新があまり進んでおりませんが、その間にホームページのブログを進めておりました。
過去に投稿しているカメラと同じブログとなっておりますが、加筆を行って掲載しておりますのでもしよろしければご覧ください。

#カメラ修理
#フィルムカメラ
#フィルムカメラ修理
#フィルム写真

#コンパクトカメラ
#ハーフカメラ



#宮越写真機修理店

【Agfa OPTIMA 1535 sensor】1979 年発売の「Agfa OPTIMA 1535 sensor」です。以前にも1535を投稿しておりますが、ブログのための加筆修正に合わせて投稿させていただきたいと思います。OPTIMA...
21/06/2025

【Agfa OPTIMA 1535 sensor】

1979 年発売の「Agfa OPTIMA 1535 sensor」です。
以前にも1535を投稿しておりますが、ブログのための加筆修正に合わせて投稿させていただきたいと思います。

OPTIMAは流通台数の多い1035がご依頼数も多くいただいておりますが、1535は中古価格が高いだけにしっかりと整備された状態で使用したいお客様からご依頼いただく印象があります。

sensor electronicシリーズはレンズの開放値やシャッターの最高速などの違いで
F3.5 1/300の OPTIMA335
F2.8 1/500の OPTIMA535
F2.8 1/1000 セルフタイマー付きの OPTIMA1035
F2.8 1/1000 レンジファインダー搭載の OPTIMA1535
F2.8 1/500 ポルトガル製の OPTIMA 無番
F2.8 1/1000 内蔵ストロボ搭載の OPTIMA flash
の6種類があります。
その他レンズ構成は基本的に同じですが、コーティングの有無や種類に違いがあり、レンズ名もAGNATAR、SOLITAR、SOLITAR Sと異なっています。

また、OPTIMAは一般的にはブラックのカメラしか目にしませんが、535には他に、白、緑(オリーブグリーン)、茶色のカラーバリエーションが確認出来ています。

ホワイトとオリーブはネット検索でも画像を探せると思うので興味のある方はぜひ検索下さい。

1535はレンジファインダーが搭載され大型化されたファインダーが特徴となる最上位機種で、当時日本に輸入されていなかったモデルとなっており現在でも中古流通数が少ないながら大変人気があります。

どんなカメラでも過去に不慣れな分解がされた跡があることは珍しくありませんが、OPTIMA1535でもやはり同じです。

不十分な分解により、外装を固定するネジの台座が折れていることもありますし、配線の修理にチャレンジした際に半田の熱でプラスチックが溶かされている個体もあります。
破損が電池室に限定しているなら救いがありますが、OPTIMAでは接点がボディに取り付けられているため、簡単にボディそのものが溶けてしまいます。
そういったカメラを引き当ててしまいご依頼いただくこともありますが、残念ながら溶けたボディは修復できないため、交換を含めた修理となってしまいます。
配線の交換は当店でも日常的に行っていますが、プラスチックを溶かすことは絶対といっていいほどありません。

また、レンジファインダーの1535では、当然二重像調整も修理項目となります。
調整には専用の工具が必要となっているため、ここでも無理にいじられたカメラは素直に調整に入れずに余分な修理が必要となってしまいます。

経年劣化や使用経緯の中でのやむを得ない故障とは違った、おかしな状態のカメラは年々増える一方のため、そうと知らずに購入されたお客様が一番の被害者となっているのが現状です。

もちろん正常な状態に修理を行っていますが、作業する側も何のための修理なのか考えてしまいます。

自然な故障としては、多い事例ではありませんがコマ間隔の異常も一例にあります。
OPTIMAはフィルム室の形状から、フィルムをダークBOXへ送り込んでいるように見えますが、送り込むのは最初だけで、ダークBOXの中でスプールがフィルムをしっかり絡め取ったあとは、一般的なカメラと同様にスプールがフィルムを巻き上げていく構造となっています。
スプールはスプロケットよりも回転角が大きく設定されており、多く回転するスプール軸にOPTIMAの場合では多板式の滑り伝達を介してスプールのドラムが取り付けられています。巻き上げ時にフィルムは過分に引っ張られながら、スプロケットではパーフォレーションを捕らえて送り量を制限し、綱引き状態となります。その差分が滑り伝達でキャンセルされ、テンションのかかった状態でフィルムが巻き上がっていく仕組みとなっています。
フィルム装填の失敗を除いて、解決しないコマ間隔異常はスプロケットのキー溝の摩耗かスプールの不具合となっています。

年々こうした確認箇所が増えているため、作業に要する時間の増加も地味に問題となっています。

出かけて行った地方でカメラ店様にお話をお聞きすることもありますが、
決まってジンクスがあり、
「○○さんは腕が良かったんだけど、修理に凝り出しちゃってさー」とか
「△△さんは自前で部品作りだしてからダメになっちゃったんだよね」と
全てでないことは当然ですが、店を閉められた修理店の原因の一つに共通点を含んでいるようにお聞きすることがあります。

作業時間ばかりかかって、うちもその気があると笑ってはいられませんが、丁寧さと所要時間の問題は修理店の永遠の課題なのかもしれません。

#カメラ修理
#フィルムカメラ
#フィルムカメラ修理






#アグファオプティマ
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【Rollei 35S】久しぶりの投稿となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。昨年今年前半を通じて、ご依頼待ちの解消を目指して努力してまいりました。以前に比べてお預かり期間の短縮が実現でき、おかげさまで作業にも多少余裕を持つことができ...
07/06/2025

【Rollei 35S】

久しぶりの投稿となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年今年前半を通じて、ご依頼待ちの解消を目指して努力してまいりました。
以前に比べてお預かり期間の短縮が実現でき、おかげさまで作業にも多少余裕を持つことができているため、この機会に投稿を進めていきたいと思っています。

そんなことをしていると、またすぐに手が回らなくなるのではと思われるかもしれませんが、
それも大変ありがたいことでございます(笑)

この投稿はInstagramとFacebookを連動させ投稿しておりますが、写真が主体のInstagramは記事の投稿にもとても便利で、写真と2200字の文章を載せることができます。
毎回文字数ギリギリに収めて投稿を行っておりますが、下書きの段階では約4000字の文章になっており、そこから不要なものや公開を控える内容を削っていき、言い回しや句読点を変えて字数に収めています。

「結構大変なのですよ」と話していたら、
「宮越さんそれはAIの活用しどころですよ」と聞かせていただきました。

投稿文自体を考えてもらうのかと思いきや、文章の添削をAIに依頼すれば良いとのことで、
なるほど活用の仕方なのだな と面白い話をお聞きできたのですが、
何往復か添削とチェックを繰り返すなら労力に大きな違いがなさそうに感じて、AIとはまだお仕事を共にできていません。
少し以前には「AIに仕事を奪われる職業」の中にカメラ修理業も含まれていたのですが、
現在では手仕事は奪いようがないとされていてありがたいことです。

今回の投稿はRollei35Sです。1974年に高級モデルとしてRollei35シリーズに登場したカメラです。
ローライ35(tessar)と同じく当店ではご依頼数の多いカメラとなっております。

大きな違いは搭載されているレンズです。
tessarは40mm F3.5、3群4枚の構成ですが、35SはSonnar40mmF2.8、4群5枚構成のレンズが搭載されています。
開放値だけを見ると半段の違いではありますが、フォーカスは前玉回転式のTessarに対し
Sonnarは直進ヘリコイドによる全群繰り出し式となっています。
レンズのコーティングにも違があり、描写はそれぞれに良さがあるレンズです。

直進ヘリコイドが設けられたことにより鏡筒も大きく異なります。
Tessarが筒そのものの鏡筒なのに対し、Sonnarでは内側にヘリコイドのネジ山が切られているのを見ていただけると思います。
レンズ構成も異なるため鏡筒の長さにも違いが見て取れます。

内部の鏡胴も前玉周囲に鏡筒と対になるヘリコイドが設けられており、絞りやシャター羽根とヘリコイドが隣接する構造になっています。

ヘリコイドからオイルが滲み出てしまえば、すぐに絞りやシャッター羽根に影響が及ぶため
整備の際にはグリスの選定も重要となります。
また整備後も清掃したレンズやシャッター羽根周りにグリスが付着しては故障の原因となってしまいます。

グリスには油滲みしにくい安定した性質と、ヘリコイドがスムーズに動く稠度が求められ、組み立ての際にもグリスの管理や組み立ての手順が重要となります。

Rollei35Sをはじめガポール製となったシリーズとドイツ製ではファインダーの構造も異なります。
ガラスブロックで出来ていたドイツ製に対して、シンガポール製ではプラスチックの枠にレンズがはめ込まれる構造となっています。
対物レンズはプラスチックの枠を溶かしカシメているため、清掃の取り扱いが出来ないとされることが多くあるそうですが、知見のある修理店ではカシメを壊さずにレンズの取り出しを行っています。
もちろん当店でもファインダーは全群取り出して清掃が可能です。

シャッターボードも分離して整備を行っていますが、この個体ではコパル製が使われていました。
通常ではシャッターボードの右下に「copal japan」とシールが貼られているのですが、
過去の何らかの整備の際に剥がされたのではないかと思われます。

Rollei35シリーズは生産期間が長く、個体数も多い人気機種のため、
その他ネットで紹介されていない細かな違いが多数あります。

修理の話しを続けると、
メーターコイルの交換が必要となる修理も希にあります。
現在まで取り扱いを行っていて感じるのは、メーターの破損はドイツ製に多い傾向です。
優劣がある訳ではありませんし、そもそも通常の使用範囲では破損自体が少ない上、露出計の故障の大半は受光素子(CdS)の劣化や電池室からの腐食による断線等によるものです。

それよりも一番問題になるのが古い電池の膨張や液漏れにより、プラスチック製の電池室が割れていたり、素材自体が劣化破損しているケースです。
破損の軽度な物は修復を行っていますが、亀裂が縦横に入り細かく割れている電池室は修復が困難なため、メーターコイル同様に交換を行う修理となります。

樹脂部品の劣化こそ洋の東西問わず古い製品の宿命的な部分です。

#カメラ修理
#フィルムカメラ
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#フィルムカメラ修理


#ローライ35

#宮越写真機修理店

新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。2025年も皆様のご健康なご多写をお祈り申し上げます。昨年はサメ映画を初体験した年でした。サメとは、見るものでは無く見出すものだと教えられ、眠気と戦いながら聞いたサメの鳴き...
02/01/2025

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
2025年も皆様のご健康なご多写をお祈り申し上げます。

昨年はサメ映画を初体験した年でした。
サメとは、見るものでは無く見出すものだと教えられ、
眠気と戦いながら聞いたサメの鳴き声が今でも耳に残っています。

日々にメリハリをつけて仕事も休日も効率的に!を目標にしておりましたが、
ありがたいことに気が付けば2024年も修理に没頭していた1年でした。
大変多くのご依頼をいただきまして本当にありがとうございました。

そうこうしているうちに昨年は一度も自転車に乗らずに終わってしまいました。
もともと年に1、2回しか乗っていないため、自転車も乗ることよりも修理することがメインとなっているのですが、
その折り畳み自転車で諏訪湖を一周しに行く言い始めてからも2年経ってしまい、
今年こそは遊びに行きたいと小さな目標にしております。

2025年も変わらず励んでまいる所存でございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

#あけましておめでとうございます
#2025
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#フィルム写真
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#フィルムカメラ修理

【OLYMPUS PEN D】1962年発売の「OLYMPUS PEN D」です。以前にPEN D3を投稿をしておりますが今回は初代のPEN Dになります。今回もハーフカメラです。オリンパス ペンは1959年に初代機が発売され、1961年に...
20/03/2024

【OLYMPUS PEN D】

1962年発売の「OLYMPUS PEN D」です。
以前にPEN D3を投稿をしておりますが今回は初代のPEN Dになります。
今回もハーフカメラです。

オリンパス ペンは1959年に初代機が発売され、1961年には自動露出を搭載したPEN-EEが登場しました。
ハーフサイズブームと共に火付け役であるオリンパスも「ハーフサイズのオリンパス」として親しまれPENシリーズはロングセラーとなりました。その中で高級仕様のPENとして登場したのが「OLYMPUS PEN D」です。

F1.9の大口径レンズと最高速1/500のCOPALシャッターが搭載され、ピントも全群繰り出し式となり、文字通りDelux仕様のPENとして登場しました。
EEシリーズとは異なり露出はマニュアル設定となりますが、カメラに搭載されているセレン式露出計を頼りに、鏡筒のEV値を合わせることで簡単に露出設定を行うことができます。

修理面ではグリスやオイルの劣化、固着による不具合など、経年への整備を行っていきます。
機械的な部分で問題になるカメラではありませんが、露出計に使われているセレンの劣化が一番気がかりになります。

セレン、セレン光電池とは、簡単に説明すると光を受けて発電する太陽電池の一種です。
カメラではレンズの周囲やトップカバーなどに設置され、粒状に並んだ集光レンズがデザイン上も目印となっています。

小さな集光レンズの裏にはレンズ毎に仕切られたグリッドが設置されており、画角、入射光の制限が行われ、カメラの画角相当の光がセレン板に導かれます。
そこで発生する電圧に応じて露出計のメーターコイルが降り動く仕組みです。
 
セレンはいわゆる太陽電池と比べて発電効率は低いものの、照度に比例して起電力が生じる特性があり、人間の目やフィルムと同じく緑色(550nm付近)に感度のピークがあります。
作動に電池を必要とせず、測光に際してその光によって起電力が得られるため構造もシンプルでカメラには最適な露出計でした。

セレンは半永久的な性質を持っているという方もいらっしゃいますが、理由はどうあれ劣化するものは劣化します。
日々お預かりしているカメラの中からも劣化により正常な発電が得られていないカメラが多くお見受けされます。
それが非連動の露出計ならまだしもEEカメラとなれば写真に予期せぬ影響が出てしまいます。
そのため修理ではセレンの状態に応じた調整を行い露出計の精度やカメラのEEを出していきます。

希に、お預かりしたカメラのセレンが太陽電池に入れ替えられている品物があります。
劣化したセレンの代わりに用いたのだと思います。
カメラ修理ブームの頃にはそんな個人ブログが多くありましたし、現在でも検索してみると同じような記事が意外とあることに驚きます。
また中には特性を独自に調べた方もいらして、そこまで行くとなかなか面白いです。

結論から言うと残念ながら太陽電池はそのままセレンの代用品として使うことはできません。
以前Xに投稿したものと同じになりますが、特性の違いを説明したグラフを投稿させていただきました。

太陽電池は一定の照度に達すると起電力が一気に立ち上がる特性を持っています。
昔から太陽電池はスイッチにしかならないと言われている通りで、ON,OFFがはっきりしています。
効率的に電力を得るためには、だらだらと比例を辿る特性の方が必要ありません。

特性が異なる太陽電池ですが、昔、セレンの代用が可能な太陽電池と言われたものが売られていたことがありました。
実際に試してみた方から聞いた話では本当にセレンの代用になったとのことでした。

そんなカメラが修理に舞い込んで来るのを密かに待っているのですが、未だお目にかかれていません。

露出計として特性に優れたセレンですが、暗さに弱い弱点もあります。
セレンも光があってこそ発電ができるため、残念ながらグラフのように原点へ綺麗に終息することは無く、実際には低照度では起電力が上がらず測光範囲の限界をむかえます。
それでも日常使いでは室内から屋外までを十分に測光できるため、こちらのPEN-Dでも使用に大きな不自由はありません。

またPEN-Dでは他のカメラと違い、セレンとメーターの間の固定抵抗にバリスタが並列されている個体を良く見かけます。
バリスタ(バリアブルレジスタ)とは、受ける電圧により抵抗値が変わる電圧依存性抵抗のことです。
生産当時、メーカーが露出計の精度をどれほどしっかり出していたかが、こんな微調整からも窺うことが出来ます。

その後セレンは製造過程で有害物質を出すことから製造が中止となり、露出計はCdSの時代へと変わっていきます。
受光素子がCdSになったことで低輝度への測光範囲も広がり、ロウソク一本の明るさをオートで撮影できる時代へと進んでいきます。

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【minolta repo-s】1964年発売の「minolta repo-s」です。前回に続いてハーフサイズカメラの投稿になります。ミノルタのハーフサイズカメラは63年に「minolta repo」、翌64年に「minolta repo-...
28/01/2024

【minolta repo-s】

1964年発売の「minolta repo-s」です。
前回に続いてハーフサイズカメラの投稿になります。

ミノルタのハーフサイズカメラは63年に「minolta repo」、翌64年に「minolta repo-s」の二機種が発売され、
repoは普及機として、repo-sは高級機としてラインナップされました。
レンズはrepoのROKKOR 30mmF2.8に対し
repo-sではROKKOR-PF 32mm/F1.8へと口径が大きくなり、
それに伴い、repoでは前玉回転式だったピント合わせは、repo-sでは直進ヘリコイドによる全群繰り出しとなっています。

また、シャッターもB、1/30,F2.8~1/250,F16の露出計追針式プログラムシャッターからB、1/8~1/500のマニュアル設定(追針式露出計)へと変わり
巻き上げ操作もダイヤル式からレバー巻き上げに変わっています。

スペックは大きく変わりながらも、カメラ全体は当時のminoltaらしく薄く小さくまとめられた、他社とは異なるスマートな印象のカメラです。
もちろん写りに関してもROKKORの名前に間違いはありません。

前回に続きハーフカメラの投稿となっていますが、シャッターユニット繋がりとして投稿いたしました。

とはいえrepo-sのレンズシャッターは先に紹介した通り1/8~1/500の7速のユニットですし、前回投稿のDial35に使われているシャッターは1/30~1/250の4速です。

同じハーフカメラといってもカメラの外見やスペックからは共通性が無いように感じるのではなかと思われますが、repo-sもDial35も同じSEIKOSHAシャッターを使っています。

今回投稿の写真をご覧いただくと前回のDIAL35(2型)の写真からもシャターユニット共通性をご覧いただけると思います。
このシャッターユニットについては過去のDial35(旧型)の投稿でも、Dial35はDemiから引き続き同じシャッターが使用されていると説明させていただきました。

当時多くのカメラメーカー、モデルに使用されており、
Canon DemiやFUJICA Half、KONICA-Lなどでプログラムシャッターとして搭載された際に、
カメラの鏡筒に「SEIKOSHA-L」とシャッター名が印字されて登場しているため、SEIKOSHA-Lとして認知されしばしば総称的に呼ばれているシャッターです。

正確には550号シャッターと言います。

レンズシャッターもカメラメーカー各社へ提供される際には仕様に応じて造りが異なる箇所があります。
普及版二眼レフの様にダイキャストの箱にレンズシャッターとレンズが取り付けられて出来ていたカメラとは異なり、
追針式の露出計やプログラムシャッターの機構など、カメラメーカーが次々に売り出すそのモデルの特徴はシャッターユニットを巻き込んで展開されます。

ハーフサイズカメラブームが起こる中、精工舎が開発した550号シャッターはシンプルで簡易なシャッターでありながらも性能が良く、以降ハーフカメラを中心に多くのカメラに収められました。
また、それに伴い細かく機能が付加され改良が進み、今回投稿のminolta repo-Sに搭載された際にはガバナーにアンクルを解除する機能が設けられています。

低速シャッター時にシャッターの開放時間を保つためのガバナー(遅速機)は、ガンギ車の動きをアンクルが制限することにより行われている仕組みです。

そのガバナーが関与することで1/8から1/30までの低速秒時を制御しており、
アンクルが解除された場合には、ガンギ車は抑えられること無く回転しますが、ガンギ車に連なるギアトレーンの慣性抵抗がアンクルよりも軽い遅速として機能し、
1/60から1/500までの秒時を制御する仕組みとなっています。

この7速化されたユニットもrepo-Sだけではなく、Demi S以降のCanon Demiシリーズ始め、以前に投稿したFUJICA Half 1.9にも収められています。

二枚羽根のシャッターと四枚の絞り羽根で構成されたシンプルなユニットながら550号シャッターは登場から10年以上、50機種近くへ供給されたレンズシャッターです。
外国製の有名なレンズシャッターと違い単体でもてはやされることはありませんが、国産コンパクトカメラの一時代を支えた重要なレンズシャッターです。

こちらのカメラも修理後お客様へお届け済みのカメラとなっておりますが、今回の投稿に合わせて修理中の写真を使用させていただきました。

ちなみにDIAL35で作っている動画で、花火を四角いボケで映した投稿がありますが、
550号シャッターの四枚絞りがその形を作っています。

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【Bell&Howell DIAL35】2024年最初の投稿はBell&Howell DIAL35になります。1968年4月発売のCanon DIAL35-2型のBell&Howellモデルです。Bell&Howellは1907年に設立した...
11/01/2024

【Bell&Howell DIAL35】

2024年最初の投稿はBell&Howell DIAL35になります。
1968年4月発売のCanon DIAL35-2型のBell&Howellモデルです。

Bell&Howellは1907年に設立したアメリカの映画用機材メーカーです。
CanonとBell&Howellの関係は1961年から始まりますが、
それ以前からキヤノンはアメリカ市場へ参入を模索しており、
1950年にサンフランシスコのCRスキナー社とカメラの輸出契約を結び、
1955年にはさらなる進出のためにニューヨークにオフィスを構えます。
現在では世界的なカメラメーカーのCanonですが、当時は日本製品そのものに対する信用が無い時代だったため、
販売に当たっては依然として米国内で信頼のある有名企業の協力が不可欠でした。
当初アメリカ市場参入の際には提携に至ることができなかったBell&Howell社とついに販売提携を結ぶことができ、
1961年からアメリカ市場においてBell&Howell銘のキヤノンカメラが販売されました。

カメラ銘はBell&HowellもしくはBell&Howell/Canon併記となっており、
1963年に発売されたCanon DIAL35(旧型)の北米輸出モデルではBell&Howell/Canon DIAL35の名前で発売されました。
DIAL35は旧型、2型両方ともBell&Howellから販売されましたが、
Bell&Howell DIAL35と言えば一般的にこの2型の北米版を指しています。

外観は2型の特徴となっている黒い銘板の名前がCanonではなくBell&Howellとなっており、
その銘板に印字されている距離表示もフィートになっている違いがあります。
メートルに慣れた日本人にはフィート表示が使い難く感じますが、
ファインダー内のピクトグラムを頼りに十分撮影を行うことが出来ます。
旧型からは感度設定がISO1000まで拡大され、ゼンマイのチャージ容量も増加されました。
レンズは初代Demiから始まり旧型から引き続き評価の高いSE28mm F2.8が搭載され、
シャッターも旧型と同じくSEIKOSHA-L型の改良版が収まっています。
特徴となる機構のウォームギヤはじめ、巻き止や他細かく改良が行われており、
電池もMP型からHD型となり、現在でも625電池を代用できる電池室となっています。

修理に関しては以前に投稿した【DIAL35(旧型)】をご覧いただければ幸いです。
カメラ内部のモルトや、ウォームギアに用いられているグリスの劣化、シャッター羽根の張り付きなど
経年の不具合や電池室からの腐食による露出計の不具合もとても多いカメラです。
構造的にDIAL35は電池室と露出計コイルが隣接しているため、電池室の腐食や発生した腐食ガスの影響が露出計コイルに届きやすく、コイル自体の故障も多いカメラです。

また受光素子も径の大きいCdSが用いられているため、現在では特性の近いCdSが手に入らず、数少なくなってきた代用可能なCdSのストックから交換修理を行っています。
CdSの劣化具合がまだ使用可能な範囲内であっても当然調整なしには使える状態にはありません。
電池室からの配線の交換、CdSの劣化に合わせた抵抗の調整、場合によっては暗抵抗の特性も整えて
低輝度から高輝度まで撮影に耐えうる露出が得られるように整備しています。
機械的な部分でも単純に手間がかかるカメラですが、修理全体では露出計のウエイトが半分といった感覚です。

カメラのオートが適切に整備されていなくてもフィルムのラチチュードで救われていれば、露光状態はお客様には見えない部分です。
実際にそういったカメラがネット上では多く売買されていますが、修理店としては手を抜くわけにはいきません。

Bell&Howell DIAL35は他のDIAL35と違い専用のハードケースがあります。
ギターケースに似た黒いケースとのセットは現在でも人気があり、Bell&Howell DIAL35を買い求める方の多くはケース付きを探されて購入しているのではないかと思います。。

1961年から始まったCanonとBell&Howellの販売提携はその後1976年まで続き、様々なキヤノンカメラがBell&Howellブランドの力を借りて販売されました。

映画「バックトゥザフューチャー」の中で1955年のドクが、雷に打たれて壊れたデロリアンのICを見て言っていました
「ああ、これは壊れるはずだ。こいつはMADE IN JAPANだ。」

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新年明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になりありがとうございました。2024年も皆様のご健康なご多写をお祈り申し上げます。 #あけましておめでとうございます #2024 #フィルムカメラ #フィルム写真 #カメラ修理 #フィル...
01/01/2024

新年明けましておめでとうございます。
旧年は大変お世話になりありがとうございました。
2024年も皆様のご健康なご多写をお祈り申し上げます。

#あけましておめでとうございます
#2024
#フィルムカメラ
#フィルム写真
#カメラ修理
#フィルムカメラ修理

本年も多くのご依頼をいただき、大変ありがとうございました。他店よりもできるだけ細部まで整備することを心掛けておりますが、カメラが経る年月に合わせて一台の修理に要する時間も年々長くなってしまい、その分お預かり期間も徐々に長くなっておりまして、...
31/12/2023

本年も多くのご依頼をいただき、大変ありがとうございました。
他店よりもできるだけ細部まで整備することを心掛けておりますが、
カメラが経る年月に合わせて一台の修理に要する時間も年々長くなってしまい、
その分お預かり期間も徐々に長くなっておりまして、
ご依頼をいただいた際にはご不便をおかけしたおります。

生産台数の多いカメラは修理でもお預かり数が多くなるため、
年間を通じてカメラ修理の定番となる機種も多数あります。

お預かりの中から以前の修理投稿と被らない機種で特徴のあるカメラを修理記事の投稿用に写真を撮っておりますが、
記事としてまとめることが出来ていないため、その内の一部を並べて掲載いたしました。

基本的には現存している限りのフィルムカメラですが、一台でも多くまたお使いいただけるように、来年も引き続き努めて参ります。

2023年も皆様より大変お世話になりました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

#フィルムカメラ
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住所

新潟県上越市土橋 715
Joetsu-shi, Niigata
943-0821

営業時間

月曜日 10:00 - 17:00
火曜日 10:00 - 17:00
水曜日 10:00 - 17:00
木曜日 10:00 - 17:00
金曜日 10:00 - 17:00
土曜日 10:00 - 17:00

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