28/01/2024
【minolta repo-s】
1964年発売の「minolta repo-s」です。
前回に続いてハーフサイズカメラの投稿になります。
ミノルタのハーフサイズカメラは63年に「minolta repo」、翌64年に「minolta repo-s」の二機種が発売され、
repoは普及機として、repo-sは高級機としてラインナップされました。
レンズはrepoのROKKOR 30mmF2.8に対し
repo-sではROKKOR-PF 32mm/F1.8へと口径が大きくなり、
それに伴い、repoでは前玉回転式だったピント合わせは、repo-sでは直進ヘリコイドによる全群繰り出しとなっています。
また、シャッターもB、1/30,F2.8~1/250,F16の露出計追針式プログラムシャッターからB、1/8~1/500のマニュアル設定(追針式露出計)へと変わり
巻き上げ操作もダイヤル式からレバー巻き上げに変わっています。
スペックは大きく変わりながらも、カメラ全体は当時のminoltaらしく薄く小さくまとめられた、他社とは異なるスマートな印象のカメラです。
もちろん写りに関してもROKKORの名前に間違いはありません。
前回に続きハーフカメラの投稿となっていますが、シャッターユニット繋がりとして投稿いたしました。
とはいえrepo-sのレンズシャッターは先に紹介した通り1/8~1/500の7速のユニットですし、前回投稿のDial35に使われているシャッターは1/30~1/250の4速です。
同じハーフカメラといってもカメラの外見やスペックからは共通性が無いように感じるのではなかと思われますが、repo-sもDial35も同じSEIKOSHAシャッターを使っています。
今回投稿の写真をご覧いただくと前回のDIAL35(2型)の写真からもシャターユニット共通性をご覧いただけると思います。
このシャッターユニットについては過去のDial35(旧型)の投稿でも、Dial35はDemiから引き続き同じシャッターが使用されていると説明させていただきました。
当時多くのカメラメーカー、モデルに使用されており、
Canon DemiやFUJICA Half、KONICA-Lなどでプログラムシャッターとして搭載された際に、
カメラの鏡筒に「SEIKOSHA-L」とシャッター名が印字されて登場しているため、SEIKOSHA-Lとして認知されしばしば総称的に呼ばれているシャッターです。
正確には550号シャッターと言います。
レンズシャッターもカメラメーカー各社へ提供される際には仕様に応じて造りが異なる箇所があります。
普及版二眼レフの様にダイキャストの箱にレンズシャッターとレンズが取り付けられて出来ていたカメラとは異なり、
追針式の露出計やプログラムシャッターの機構など、カメラメーカーが次々に売り出すそのモデルの特徴はシャッターユニットを巻き込んで展開されます。
ハーフサイズカメラブームが起こる中、精工舎が開発した550号シャッターはシンプルで簡易なシャッターでありながらも性能が良く、以降ハーフカメラを中心に多くのカメラに収められました。
また、それに伴い細かく機能が付加され改良が進み、今回投稿のminolta repo-Sに搭載された際にはガバナーにアンクルを解除する機能が設けられています。
低速シャッター時にシャッターの開放時間を保つためのガバナー(遅速機)は、ガンギ車の動きをアンクルが制限することにより行われている仕組みです。
そのガバナーが関与することで1/8から1/30までの低速秒時を制御しており、
アンクルが解除された場合には、ガンギ車は抑えられること無く回転しますが、ガンギ車に連なるギアトレーンの慣性抵抗がアンクルよりも軽い遅速として機能し、
1/60から1/500までの秒時を制御する仕組みとなっています。
この7速化されたユニットもrepo-Sだけではなく、Demi S以降のCanon Demiシリーズ始め、以前に投稿したFUJICA Half 1.9にも収められています。
二枚羽根のシャッターと四枚の絞り羽根で構成されたシンプルなユニットながら550号シャッターは登場から10年以上、50機種近くへ供給されたレンズシャッターです。
外国製の有名なレンズシャッターと違い単体でもてはやされることはありませんが、国産コンパクトカメラの一時代を支えた重要なレンズシャッターです。
こちらのカメラも修理後お客様へお届け済みのカメラとなっておりますが、今回の投稿に合わせて修理中の写真を使用させていただきました。
ちなみにDIAL35で作っている動画で、花火を四角いボケで映した投稿がありますが、
550号シャッターの四枚絞りがその形を作っています。
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